バーコード用語集・プリンタ編
物理仕様
日本語表記 (推奨) |
英語表記 (参照) |
同義語 | 用語定義(説明) | 関連用語 |
プリント方式 | printing method | 印刷方式 印字方式 |
プリンタの印刷(印字)原理、もしくは方式 | 感熱印刷方式 熱転写印刷方式 インクジェット方式 インパクト方式 電子写真方式 |
感熱印刷方式 | direct thermal printing method | ダイレクト・サーマル方式 感熱式(方式、型) |
微細なドット単位で熱制御できる印字ヘッドを感熱紙と呼ばれる熱に反応する特殊な紙に押し当てる事で文字・図形を形成する方式の事。 | |
熱転写印刷方式 | thermal transfer printing method | サーマル・トランスファ方式 熱転写式(方式、型) |
微細なドット単位で熱制御できる印字ヘッドを熱溶解性インクが塗布されたリボンに押し当てる事でインクを記録媒体(用紙等)に転写し文字・図形を形成する方式の事。 | |
印刷速度 | print speed | プリント速度 印字スピード 印字速度 |
ホストとの通信時間等を除きプリンタが印刷できる速度の事。サーマルラインプリンタを用いたバーコード・プリンタでは1秒当たりの副走査方向(紙送方向)の印刷長さで示す。 | インチ/秒(IPS) mm/秒 mm/s |
印字密度 | resolution | 解像度 分解能 ドット密度 ヘッド密度 |
プリンタが印字できる細かさで、1インチもしくは1mm当たりのドット数で表す。バーコードプリンタでは8dpm(㍉8)、12dpm(㍉12)が一般的である。 | dpi(dots per inch) dpm(dots per mm) |
対応印刷媒体 | media types substrate type |
用紙形態 用紙種類 |
記録媒体(用紙等)の種類 | |
有効印刷領域 | printable area printing area |
印刷可能領域 印字可能エリア 有効印字領域 有効印字エリア |
記録媒体上(用紙等)の印刷可能な範囲(領域) | |
最大印字幅 | maximum print width | 有効印字幅 | プリンタが印字できる最大幅 | 印字幅 |
最大印字長 | maximum print length | 有効印字長 | プリンタが印字できる最大長さ | 印字長 |
最大/(最小)用紙幅 | maximum media width minimum media width |
用紙幅 | プリンタにセットできる記録媒体(用紙等)の最大/最小幅 | |
最大/(最小)用紙長 | maximum sheet length minimum sheet length |
用紙長 | プリンタにセットできる記録媒体(用紙等)の最大/最小長さ | |
最大ロール径 | maximum roll diameter | ロール径 | 機器に取り付けることができる記録媒体(用紙等)の最大外径寸法 | |
印字率 | coverage rate | 印字デューティ 印刷率 印字比率 |
記録媒体(用紙等)に対し印刷されている積算面積の比率 | |
印字濃度 | optical density print darkness |
印刷濃度 光学濃度 OD値 反射率濃度 |
印刷面が光を吸収する程度を表す値で OD = -Log (反射率) で示される。 数値が高ければ光の吸収率が高い(反射率が低い) 反射率10%でOD=1.0、反射率1%でOD=2.0 |
PCS値 |
PCS値 | print contrast signal | MRD値 | バーコード、OCR等の可読部と非読部の光学的コントラスト値で以下の定義であらわす。 PSC値=(A-B)/A A=非印刷箇所反射率 B=印刷箇所反射率 |
印字濃度 |
インタフェース | interface | I/Oポート | プリンタとホスト機器との間の信号伝送路と、その制御回路のこと | RS232C、SCSI IEEE1284(orセントロニクス) USB、IEEE1394 LAN IrDA 無線LAN、Bluetooth Ethernet |
パラレルインタフェース | parallel interface | データをビット並列で送受信するインターフェース方式 | IEEE1284 (セントロニクス) |
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シリアルインタフェース | serial interface | データをビット直列で送受信するインターフェース方式 | RS232C RS422/485 USB IEEE1394 |
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メモリ | residential memory | 内臓メモリ | プリンタのファームウェア、フォント及び設定等を保存するための記憶装置、並びに印字レイアウト等を一時保存する記憶装置 | SRAM、DRAM フラッシュROM等 |
メモリカード | memory expansion | 拡張メモリ | 印字レイアウトやプリセットデータ、フォント等を保存するための記憶装置で、メモリを拡張するための周辺機器 | PCMCIAカード CFカード SRAMカード SDカード |
印字位置検出方法 | sensing printing position sensing method |
ラベルセンサ ラベル位置検出方式 ラベル位置決め |
プリンタが印字の開始位置を検出する方式 | 透過センサ 反射センサ カウント方式 |
機能
日本語表記 (推奨) |
英語表記 (参照) |
同義語 | 用語定義(説明) | 関連用語 |
内蔵バーコード種 | built-in bar code resident bar code |
対応バーコード種 | プリンタに内臓したバーコードの種類 | 一次元シンボル 二次元シンボル バーコードフォント バーコード 2次元コード |
文字フォント | character font | フォント種 書体 文字種 |
文字又は記号の書体をいう。 明朝体、ゴシック体、Arial等 |
内蔵フォント(種) バーコードフォント(種) |
内蔵フォント | resident font | レジデントフォント 搭載フォント |
プリンタに予め内蔵された文字種 | OCRフォント POPフォント ビットマップフォント スケーラブルフォント |
ビットマップフォント | bit-mapped font | ドットフォント | 文字情報をドットの集合体データとして持っているフォント。 拡大が整数倍しかできず、大きくすると文字が粗く斜線、曲線がギザギザになる。 |
スケーラブルフォント |
スケーラブルフォント | scalable font | アウトラインフォント ベクトルフォント |
文字情報をドットの集合体ではなく文字輪郭を表す直線、円弧等のデータとして持っているフォントで、文字のサイズを連続的に変えられ、拡大しても文字品質の劣化が無い。 | ビットマップフォント ドットフォント |
オプションフォント | optional font | プリンタに後から追加される(できる)フォント | ダウンロードフォント | |
スムージング | smoothing | 文字や図形を印刷する際、斜線や曲線のギザギザを滑らかに補正修正する機能。 | ||
文字サイズ | character size font size |
キャラクタ寸法 | 文字の大きさ。 ポイント、ドット×ドット又はmm単位で表記する |
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文字間隔 | character gap | 字間値 字間 文字間 文字間間隔 |
行中の隣接する文字の外枠間の距離でドット単位、又はmm単位で表記する。 | |
文字ピッチ | character pitch character spacing |
印字ピッチ 印字間隔 |
行中の文字の送り量のことで、ドット単位、mm単位、又はCPI(character per inch)で表記する。 | |
行ピッチ | line pitch line spacing |
行間隔 改行間隔 改行ピッチ 紙送りピッチ 行送り |
行の垂直移動量、もしくは1インチあたりに何行印刷するかによって表記する。 LPI(line per inch)もしくはmm単位で表記する。 |
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プリンタ ドライバ | printer driver | アプリケーションソフトの指示にあわせプリンタを制御するためのホスト機器側のソフトウェア | ||
コマンド | command | プリンタの機能と動作を制御する命令 | プリンタ言語 | |
エミュレーション | emulation | 他のプリンタとソフトウェアインターフェースの互換性を 持たせることで、あたかもそのプリンタであるかの様な動きをさせる事。 |
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フォームオーバーレイ | form overlay | 書式オーバーレイ フォームズオーバーレイ |
あらかじめプリンタへ登録してある帳票フォームに文字データを重ね合わせて印刷することで、罫線入り帳票等を素早く印刷する機能。 ビットイメージデータの送出が不要で高速に印刷できる。 |
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テストプリント | test print status print |
ステータスプリント | プリンタ機器の設定内容、及び発熱体破損などプリンタのステータス(動作)を確認するための一覧印字する機能 | |
RTC | real time clock | リアルタイムクロック | カレンダー・時計機能を内蔵し電源が切られていても電池から電源供給を受け動作する専用チップ。 ラベルが印字された日時を内蔵カレンダーICから呼び出し、逐次印字する機能。 |
時計機能 消費期限 賞味期限 |
履歴制御 | heat history control Hysteresis Control Historical Control |
熱履歴制御 印字履歴制御 |
サーマルヘッドの印字(通電)履歴を記憶し印加エネルギーをコントロールし濃度ムラの無い均一な印字を行う機能 | ストローブ比 デューティ |
リボンセーブ | Ribbon saving | 余白部分でリボン送りを行わず、リボンを節約する機能 | ||
ヘッド検査 | thermal print head test | ヘッドテスト ヘッドチェック |
サーマルヘッドのドット毎の発熱体の抵抗値を検査し異常値有無を検査する機能 | ヘッドテストタイミング |
バッテリ容量検出(器) | battery capacity detection battery capacity sensor |
使用時間の目安となるバッテリーの電気容量の検出機能又はその装置 | ||
ニアエンド検出(器) | near enddetection near ebd sensor |
ニヤエンドセンサ | 記録媒体(用紙等)や転写インクリボンの終了間際の検出機能又はその装置 | |
アラーム | alarm | 警報 | プリンタ動作が異常である事を警告する機能 | |
初期化 | initialize | 設定値を初期値に戻す事 | ||
紙詰まリ検出 | paper jam detection paper jam detector |
ジャム検出 ペーパージャム検出 |
搬送部に記録媒体(用紙等)が詰まり搬送不能である事を検出する機能又はその装置 | ジャム ペーパージャム |
ティアオフ | tear off | 連続した記録媒体(用紙等)を切り離す位置まで自動的に送る機能 | ||
オンライン・オフライン | online / offline | ホストと物理的、論理的に接続又は非接続の状態を示す | ||
LINE、LINEキー | line key line button |
ラインキー | オンライン/オフラインを切り換えるキー | |
FEED、FEEDキー | feed key feed button |
フィードキー | マニュアルで記録媒体(用紙等)を搬送をするためのキーで通常、当該キーを押し続ける事で紙を送る事ができる。 | |
給紙方式 | media supply method paper feed method |
紙送り方式 | 記録媒体(用紙等)をプリンタに送り込む方式 | |
給紙容量 | media supply
capacity autofeeder capacity |
フィーダ容量 給紙トレイ容量 カセット容量 ホッパ容量 ドロア容量 |
記録媒体(用紙等)の最大収容量(枚数) | |
排紙トレイ | exhausted media Tray stacker |
スタッカ | 記録媒体(用紙等)の排出受け | |
排紙容量 | exhausted media
tray capacity stacker capacity |
排紙トレイ容量 排紙量 スタッカ容量 |
印刷済み記録媒体(用紙等)の排出受けの最大収容量(枚数) |
オプション
日本語表記 (推奨) |
英語表記 (参照) |
同義語 | 用語定義(説明) | 関連用語 |
カッタ | cutter | オートカッタ | 記録媒体(用紙等)をカットする機構、一般的にはオートカッタを指す。 | ロータリーカッタ ギロチンカッタ サークルカッタ |
ロータリーカッタ | rotary cutter | 固定刃と回転刃があり、回転刃がフィード方向に回転してカットを行う。 | ||
ギロチンカッタ | guillotine cutter | 固定刃と可動刃があり、可動刃が上下方向に動作してカットを行う | ||
サークルカッタ | circle cutter | 固定刃と回転可動刃があり、回転可動刃が記録媒体(用紙等)に対して、直角方向に動作してカットを行う | ||
スイングカッタ | swing cutter | 固定刃と可動刃があり、可動刃が軸を中心に円周を上下方向に動作してカットを行う | ||
ピーラ | peeler dispenser |
剥離装置 剥離機能 |
台紙からラベルを剥がす機構 | ピールセンサー ピンチローラ |
スタッカ | stacker | スタック装置 | カットされた記録媒体(用紙等)を積上げる(下げる)機構 | |
リワインダ | rewinder | 巻取り機 | 印字された記録媒体(用紙等)を巻き取る機構 | |
フォルダ | folder | 外置ラベルフォルダ | 本体外部に大きな外形のロール紙を取り付けるフォルダ | |
拡張I/Oボード | enhanced I/O board, auxiliary I/O board, extended I/O board expansion I/O board |
標準仕様では対応していないインターフェースへ対応する為ための機能拡張ボード | ||
LANボード | LAN board | イーサネットボード | LAN接続のための専用ボード | |
ファンフォールドガイド | fanfold guide | ファンフォールド紙、使用時の専用ガイド機構 |
消耗品
日本語表記 (推奨) |
英語表記 (参照) |
同義語 | 用語定義(説明) | 関連用語 |
用紙仕様 | label specification | ラベル仕様 サプライ仕様 記録媒体仕様 |
記録媒体(用紙等)の仕様 (記録媒体の種類、幅、長さ、厚さ、形状等) |
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用紙サイズ | paper size | 使用紙寸法? | 幅×長さ×厚さ | |
用紙幅 | paper wide | ラベル幅 | 記録媒体(用紙等)の幅 (ラベル紙の場合は台紙幅、場合により最大値または範囲) |
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用紙長 | paper long | ラベル長 | 記録媒体(用紙等)の長さ (場合により最大値または範囲) |
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用紙厚 | label thickness (paper thickness) |
紙厚 | 記録媒体(用紙等)の厚さ | |
用紙形状 | label type | ラベル形状 | 記録媒体としての用紙の形状 | ロール紙 ファンフォールド紙 カット紙 タグ |
用紙ロール長 | label capacity in length | ロール紙長 | 記録媒体(用紙等)のロール全長 | |
用紙ロール外径 | outer diameter | ロール紙サイズ | 記録媒体(用紙等)のロール外径 | |
インクリボン長 | carbon ribbon wudth | リボンロール長 | インクリボンの長さ | |
インクリボン幅 | carbon ribbon length | リボンロール幅 | インクリボンの幅 | |
巻方向 | Direction of winding up | 印刷面(機能面)がロール表面か裏面かを示す仕様 | 表巻き 裏巻き |
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表巻き | surface web paper face out |
ラベルやインクリボン等の機能面を表面として巻いたもの | 巻方向 | |
裏巻き | back web paper face in |
ラベルやインクリボン等の機能面を裏面として巻いたもの | 巻方向 |
一般性能
日本語表記 (推奨) |
英語表記 (参照) |
同義語 | 用語定義(説明) | 関連用語 |
外観寸法 | outer dimensions | 筐体寸法 外形寸法 本体寸法 |
プリンタ本体の寸法、付属品を含む場合もある。 器機本体の幅、奥行、高さをmm単位で表される。 |
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質量 重量 |
weight | 重さ 重量 |
本体の重さ | |
電源 | power supply power source |
入力電源 | 正常に動作するための電源条件 | 交流電源 電池 |
電源電圧 | power supply voltage power source voltage |
定格電圧 | 正常に動作するための電圧条件 | ユニバーサル電源 (AC100~240V)対応 |
電源周波数 | frequency of the power supply | 定格周波数 | 正常に動作するための周波数条件 | |
消費電力 | power consumption | 消費する電力量 | ||
動作温度 | operating temperature | 使用温度範囲 動作温度範囲 |
正常に動作する温度条件 | |
動作湿度 | operating humidity | 使用湿度範囲 動作湿度範囲 |
正常に動作する湿度条件 | |
保存温度 | storage temperature | 保存温度範囲 非動作温度範囲 |
正常に保管できる温度条件 | |
保存湿度 | storage humidity | 保存温度範囲 非動作湿度範囲 |
正常に保管できる湿度条件 | |
取得規格 | safety approval | 適合規格 | 製品として認定を受けた安全規格、ノイズ規格及びその他の規格を指す | |
安全規格 | safety standards | 感電や火災事故等の発生防止するため、国やそれに代わる機関が定めたもの。 主な安全規格として電気用品安全法、UL、CSA、BS、VDE等がある。 |
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ノイズ規格 | EMI standards EMC standards EMC (Electro-Magnetic Compatibility) standard |
電磁妨害規格 | 医療機器、航空機、TV受信機等の電子機器の誤作動と電波障害を防止するため電子機器から放射される不要輻射を定めたもの。 代表的規格にCISPR、VCCI、FCC、EN等がある。 |
EMI規格 |
その他
日本語表記 (推奨) |
英語表記 (参照) |
同義語 | 用語定義(説明) | 関連用語 |
サーマルヘッド | thermal print head print head |
印字ヘッド TPH |
電流を熱に変化させ、専用記録媒体を発色、もしくは溶融転写させる印字ヘッド。 | |
プラテンローラ | platen roller | 印刷を行うため記録媒体をヘッドに加圧挟持するローラで記録媒体を搬送する駆動用ローラも兼ねる。 | フィードローラ(feed-roller) ピンチローラ(pinch-roller) |
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フィードローラ | feed roller | 送りローラ | 記録媒体を搬送するローラ | プラテンローラ ピンチローラ |
ソフトウエア | software | ソフト | 印刷するためのツール | プリンタドライバ |
ファームウェア | firmware | ファーム | ROMなどに組み込んだ基本ソフトウェア | |
プロパティ | property | コンピュータのファイルや周辺装置などの各種の設定や属性に関する情報 |
注) | カタカナ用語の長音表記はJIS記述ルール※に準じた。 しかし平成3年6月発行内閣告示第二号では、語末の長音表記をつけることが推奨されており、新聞、放送業界、マイクロソフト取扱説明書では内閣告示第二号に定めた外来語表記に準拠し、3音以上の用語も「コンピューター」、「プリンター」と表記している。 用語WGとしては内閣告示第二号に準じカタログ等を発行する事を推奨します。 |
※ | JIS Z8301 62page:-er、-or、-arをカタ書きする場合エレベーター、コンピューター等の3音以上の語尾には長音記号をつけない。カバー等の2音以下は長音をつけるとの原則。 |
用語統一WGメンバー(役職 敬称略) | ||
(株)フェニックス | 井上 敦貴 | |
ゼブラテクノロジーズ(株) | 橋詰 恵三 | |
(株)ウェルキャット | 小平 岳 | |
(株)サトー | 堀込 博昭 | |
個人会員 | 小川 秀一 |
参考文献・資料 | |
社団法人 日本自動認識システム協会( JAISA ) バーコード カタログ用語集(プリンタ編) | |
社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA) プリンタ カタログ用語集 | |
社団法人 日本電子工業振興協会(JEIDA) プリンタ カタログ用語集 | |
社団法人 日本事務機械工業会(JBMA) ページ プリンタ用語集 | |
日本工業規格 JISZ8301:2008 規格票の様式及び作成方法 G6.2 外来語の表記 | |
平成3年6月28日付 内閣告示第二号 外来語の表記 |